IT系のエンジニア職が退職する場合、退職エントリが書かれる事がある。ITエンジニア職の端くれにいる身としては、エントリを書いておこうと思った。ただし、2022年12月29日から2023年1月3日まで旅行したイスラエルからの出国エントリだ。(質問事項は、ここ)
イスラエルから空路で出国際の審査が厳しいのは有名だ。時間が掛かるので余裕を持って(おおよそ出国の3時間前)空港へ到着することが(強く)推奨されている。 *1 それだけ時間が掛かるのだ。私の場合、出国審査だけで、途中、中断を挟みながら45分程度掛かった。
出国時の姿
- 一人。
- ソフトシェルタイプのフード付きジャケット。色は茶系。
- ジーンズに、スニーカー。
- 短髪、メガネ、髭面(イスラエル入国後一度も剃ってない。3〜4mmくらいの長さだった。)
- 背中には44Lサイズのバックパックと、手には36Lサイズスーツケース持ち。
出国当日(2023年1月3日)
フライト予定時刻は午後5:55だったので、午後3時頃にはベン・グリオン空港へ着いていなければならなかった。バスで片道2時間ほどのところにあるナザレを観光しようとも考えたが、不慣れな土地である事と体調が良くなかった事から、宿からバスで20分ほどのところにあったTel Aviv美術館で絵を鑑賞した。絵を鑑賞後、宿に預けてあったスーツケースを受け取り、ベン・グリオン空港へ電車で向かった。到着時刻は、予定よりも少し早めの午後2時半ころだった。
駅と空港は直結している。改札を出てから空港へ入るなり、セキュリティー担当者に、パスポートの提示と旅の目的・日数を聞かれた。入口を通過する人は他に何人もいたけど、私を狙い撃ちに質問して来たので、変な予感がした。その後、空港内の「Departure」の表示を頼りに、航空会社のチェックインカウンターへ向った。
チェックインカウンターは、長辺が100m、短辺が50mくらいの天井が高い長方形の大きなホール内にあった。*2片側長辺側からホールに入ると、もう片方の長辺側に各航空会社のチェックインカウンターが並んでいた。長辺と並行にベルトポールを並べて、ホールを2つへ分割していた。審査ブースは分割線に沿う配置でいくつか設置されていて、それらブースに向かって、審査待ちの列が出来ていた。その中の1つ、一番人数が少ない列に並んで審査を待つことにした。
並んでいる最中にも、セキュリティー担当者が私のところにきて、旅の目的・日数・フライト予定時刻を質問してきた。ますます何かありそうな感じがした。
その後、列から私をピックアップするかたちで審査が開始された。*3
審査
審査官は2名、メインが男性、サブが女性だった。男性の方は、身長190cmくらいで筋肉質の格闘家体型。女性の方は身長170cmくらい、赤い口紅が印象的だった。2人とも、ゆっくりと落ち着いた感じの、審査への協力を求める様な語り口だった。
審査では、予め日本で印刷しておいた宿、参加ツアー予約確認書や航空券eチケットコピーを利用したが、かなり詳細に、何処で、何をしたのか質問された。スマホ内の写真を見せる様求められたので、それら写真も使って説明した*4。買い物した際に受け取ったレシートまでチェックされた。
審査の後半ごろに、私の的を外している回答に対して、女性審査官が鼻で笑う態度をした事があった。イラッとしたけど、ワザとその様な態度*5を取ったかもしれないし、或いは、警戒を解いているのかもしれないと感じた。その後も、冷静に対応して、程なくして審査から解放された。あの態度が、ある意味サインであったのだろうと今では思う。*6
審査後
放心状態で椅子に座ったまま動けなかった。予想をはるかに超える詳細さと長さであったからだ。2~3分程度で済む人がいるなんて信じられないくらいだ。
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